人生100年時代に突入したと
巷で言われているからなのか、
長寿化に伴って退職年齢が延びていくからなのか、
家の価格が上がっていっているからなのか、
住宅ローン返済の最長年数が35年から40年へと
移行しつつあります。
もちろん、住宅ローンは借金なので、
むやみやたらに期間を延ばすよりも、
早く返済したほうがいいという意見の方が
圧倒的に多いかと思いますが、
個人的には返済年数が延びたのなら、
借入金額さえ上がらなければ最長の40年返済を
選択してもよいのではないかと
思っています。
というわけで今回は、その理由について
お伝えしていきたいと思います。
こんにちは。
住研社の岡崎です。
✓理由1:保険期間が延びるから
住宅ローン金利の中には、
団体信用生命保険という
掛け捨ての生命保険料が含まれているのですが、
この保険があることによって
債務者にもしものことがあった時に
借金が無くなるというメリットがあります。
ゆえに、住宅ローンを借りた時点で、
これまで掛けていた
掛け捨ての生命保険があるとしたら、
それは解約したら良いと思うし、
住宅ローンにはせっかく死亡保障がついているので
そんなに焦って借金返済をして
無理にその保証を無くす必要もないのではと
思っています。
というわけで、最長の40年で借りて、
繰り上げ返済をせず、
保証を長く継続してもらうことが
メリットだと思っている次第です。
✓理由2:金利圧縮よりも資産運用
そして、もう一つの理由がこれです。
返済年数を短くしたり、
繰り上げ返済をすることによって、
たかだか1%前後の金利を
目くじらを立てて圧縮するよりも、
返済期間を延ばすことで浮いたお金を
これから40年間「積立投資」に回す方が
はるかに手元にお金が残るからです。
過去のデータを見ても平均で年率10%ぐらい
お金が増えていっているし、
保守的に6%で見積もったとしても、
金利を圧縮するよりも7倍ぐらい
お金が増える計算になります。
では、簡単に試算してみましょう。
仮に住宅ローンを3000万円、
金利1.4%(全期間固定金利)で借りるとして、
返済を35年にした場合と40年にした場合とでは
総支払利息が40年の方が
1,231,866円多くなります。
毎月の返済額は、
返済期間を5年延ばしたことによって
8,732円お金が浮いてくることになります。
この浮いたお金を今後40年間
ずっと毎月積み立てしていくことにします。
そして、このお金が年間で6%ずつ
増え続けていくと仮定すると、
40年後の元本、4,191,360円は
(8,732円×12か月かける40年=4,191,360円)
12,486,355円となるため、
合計で8,294,995円もお金が増えることになります。
(元本が3倍になっています)
先程お伝えしたように
返済期間を5年延ばすことによって
約123万円の利息が増えようとも、
浮いたお金で約830万円お金が増やせるとしたら
こちらの方が絶対にいいですよね。
ということで、
個人的には返済期間を長くしてもいいし、
繰り上げ返済も必要ないのではと
思っている次第です。
しかし、経済合理性は理解できても、
どうしても感覚的に投資に抵抗があるとしたら、
少しでも返済期間を短くし、
少しでも借入金を減らし、
繰り上げ返済したほうが良いかと思います。
銀行の預金金利は0.001%なので
そこにお金を置いておくよりは、
1%の金利を圧縮したほうが
絶対にいいわけですから。
というわけで、
これから家づくりを検討される方は、
こんな考え方があるということも
知っておいてもらえたらと思います。
広島市、廿日市市で注文住宅をご検討の方は、
私たち住研社にご相談ください。
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