
お年寄りになると
フローリングで仕上げた洋室よりも
タタミで仕上げた和室の方が良いのではないかと
ついつい考えてしまいますが
実際はそうではありません。
年をとると足や腰になんらかの支障が出てきて
屈伸をするのが辛くなるため、
タタミに布団を敷いて寝るよりも
ベッドで寝る方が楽だからです。
そして、この観点から考えると
階段も足腰に負担がかかることから
「歳をとったら絶対に平屋がいいよねー」となり
もちろんその通りなのですが、
では若いうちは平屋より2階建ての方がいいのかと言うと、
それも決してそういうわけではありません。
若い人たちもいずれは歳をとって
お年寄りになるわけですしね。
こんにちは。
住研社の岡崎です。
では今回は、
若くても2階建てより平屋の方がいい理由について
お伝えしていきたいと思います。
✓リビングが散らかりにくいから
2階建てを基本に考えてしまうと
子ども部屋や寝室を2階につくることになるのですが、
子どもたちは親のそばでずっと居るし、
いちいち自分の部屋まで片付けに行くのが面倒なので、
いつも使うものの定位置が
リビング付近になってしまいます。
また、
寝室を2階につくるとセットであることが多い
ウォークインクローゼットも
2階につくることになるのですが、
いつも着る服を
いちいち上まで持ち運ぶのも面倒なので、
これまたリビング付近が
それらの定位置になってしまいます。
結果、
コストを抑えるために収納を削ってしまうと、
リビングが常時散らかった状態になるし、
それを防止するために収納や余分な部屋をつくるとなると、
大幅に建築コストが上がってしまいます。
他方、平屋にすれば全ての収納と部屋が
リビングから移動しやすいところに
配置されることになるので、
おもちゃや衣類を片付けるのが
2階建てに比べて面倒じゃなくなります。
その上、
余分な収納や部屋をつくる必要もなくなるので、
その分コストが抑えられますしね。
✓家事の手間が減るから
そして平屋のもう1つの良さが
家事の手間が減ることです。
例えば、洗濯動線。
洗濯物を干しに行くにしても
洗濯物を片付けに行くにしても
水平移動だけで済むため、
上下を移動するよりも
ずいぶんと時短になるでしょうし、
毎日のこの負担が減るだけでも
気持ち的にも
ずいぶんと楽になるのではないでしょうか。
片付けに関しては先程お伝えした通りです。
子どもたちやご主人が
それなりにキッチリ片付けてくれれば、
奥さんの負担は
きっと大なり小なり減ることでしょう。
掃除に関しても、ワンフロアだけで済むことから
あなたが仕事に行っている時間帯に
お掃除ロボットを動かしておくだけで、
床掃除の手間がずいぶん減るのは
明らかな事実ではないでしょうか。
そんなわけで平屋は
家事・育児・仕事を同時にこなす
超絶忙しい奥さんとって
強力な味方となるわけです。
✓コストが抑えられるから
「平屋は2階建てよりも建築費が高い」
というイメージがあると思いますが、
これは建て方次第でどうとでもなります。
要は、先程も少し触れたように2階建てに比べて
保険的な意味合いの部屋や収納を
つくる必要がなくなるので、
そこさえ理解しておけば
決して建築費そのものも
高くなることはないというわけですね。
平屋にすれば階段もなくなるし、
廊下の面積も2階建てに比べて
圧縮することが出来ますしね。
また、平屋にすれば耐震性が高くなることから
制震ダンパの設置が必要なくなること、
平屋にすれば体積が小さくなるし
上下階に温度差が出来なくなることから、
空調システムなどに
余分なコストをかける必要がなくなること、
これらも平屋のいいところだと思います。
空調システムは2階建ての家にとって
快適に暮らすための素晴らしいツールではありますが、
電化製品であるが故に
エコキュートや冷蔵庫同様にそのうち壊れる時が訪れて、
とんでもないメンテコストが
のしかかってくることになるでしょうしね。
以上のような理由から弊社では、
たとえ年齢が若くとも
平屋をオススメしているというわけですね。
間取りのつくり方次第で、
土地のコストや外構もコストだって
2階建てに比べて抑えることも出来ますしね。
というわけで、
これから家を建てる方はぜひこの記事も参考にしながら
家づくりの計画を立てていただけたらと思います。
広島市、廿日市市で注文住宅をご検討の方は、
私たち住研社にご相談ください
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