こんにちは。
住研社の岡崎です。
現在の建築費は2、3年前と比べて
300万円~500万円上がっています。
その理由は主に、
・輸入木材不足によるウッドショック
・コロナ渦による工場稼働停止や原材料不足
・ロシアのウクライナ進行による原油価格の高騰
・円安によるインフレ
・人件費の上昇
です。
今後も、
建築費の上昇は避けられそうにありません。
そうなれば上がった分だけ
自己資金を入れない限り、
単純に毎月の返済にその負担が
のしかかってきます。
住宅ローン固定金利35年返済で考えると、
100万円ごとに約3,000円前後
月々返済負担が増えるので、
この上昇分をすべてローンで賄うとしたら、
約9,000円~15,000円も
毎月の返済が上がってしまうと
いうことですね。
物価は上がれど賃金が追い付いていない現在、
この負担増を少しでも和らげるために、
固定金利に比べて金利が安い
変動金利を選ぶ方が結構いらっしゃいます。
変動金利は固定金利に比べて
銀行に支払う手数料も少なく、
その分、家に予算を回せるという
メリットもありますしね。
もちろん変動金利を選んだとて、
変動金利の最大のリスクである
「金利の上昇」に直面し、
急激に返済負担が上がるという事は、
今の段階では考えにくいので、
少しでも金利を低くし返済負担を下げるのも
一つの手ではあります。
とはいえ、現在の円安に傾いた状況は、
日本経済を上向きにさせる要因であることも
一つの事実だと思っているので、
手堅く固定金利を選ぶことも
選択肢の一つだと考えています。
では、ただ単純に毎月の返済負担が
上がってしまうだけの固定金利を選ぶとしたら
一体どのようにすればいいのか。
✓返済期間を長くする
住宅ローンの金利は「複利」で計算されるため、
期間が長くなればなるほど、
支払い利息が雪だるま式に膨らんでいってしまいます。
セオリー通りに考えると返済期間を
長くするなんてことは
もってのほかの行為であり、
むしろ頭金をたくさん入れ、
積極的に繰り上げ返済を行うことで、
なるべく期間を短くすべきです。
しかし、そうは言っても
増えない給料のことを考えると、
毎月の負担が上がってしまうのは、
それこそ「貯金」をする余裕すら
奪ってしまうことになります。
そして「貯金」できる余力がなくなれば、
長期積立投資を行うことすら
できなくなってしまいます。
✓「複利」の効果を活かす
仮に返済期間を5年延ばすと、
借入金額にもよりますが、
返済負担が約1万円軽減されます。
また、住宅ローン金利の中には
掛け捨ての生命保険料が含まれており、
返済期間が長くなるということは
この保証期間も長くなるということだし、
もしものことが起こった時も、
家族に「住む場所」というかけがえのない資産を
残してあげることができるので、
家を建てた段階で、
現在加入している生命保険を
すべて見直してもいいと思います。
そして、この浮いたお金を
先程の返済期間を長くしたことによって
浮いたお金とともに、
「長期積立投資」に回してください。
いや、回し続けてください。
なぜ、そうして欲しいのかについては、
「複利」の効果を活かして欲しいからです。
できるだけ期間を長くすることによって
お金を雪だるま式に増やすという効果を。
また、長期積立投資が皆さんにもたらす利回りは、
間違いなく住宅ローン金利より
はるかに高いからです。
つまり、高々1%前後の住宅ローン利息を
必死に圧縮するよりも、
その数倍以上の利回りが期待できる
長期積立投資にお金を回した方が、
圧倒的に手元に残るお金が増える可能性が
高まるということです。
というわけで、こんな時代だからこそ、
お金の知識もつけていただくことで、
賢く家を持ちましょう。
私たちがそのお手伝いをさせていただきます。
広島市、廿日市市で注文住宅をご検討の方は、
私たち住研社にご相談ください。
【関連記事】