注文住宅を検討する際、
個人的には、出来るだけ
「廊下」をつくらないようにしながら
建てるべきだと考えています。
というのも、
ただ通るだけの機能しか持たない廊下ですが、
つくるためには部屋や収納と
同じだけのコストがかかるからです。
かつ、廊下はこれからお伝えする
2つの大切な機能を
低下させる原因にもつながるからです。
こんにちは。
住研社の岡崎です。
では廊下が低下させる2つの機能とは何か。
まず1つ目が「断熱性と気密性」です。
といっても、
廊下があるからこれらの機能が低下する
という意味合いではなく、
廊下があることによって
その本質的な良さを殺してしまう
という意味合いです。
高断熱化する意味は、
外の空気の影響を受けにくくすること。
つまり、昔の家みたいに「外と中の気温が一緒」
みたいな状況をなくすためですね。
そして、高気密化する意味は、
中の空気を外に逃さないようにすること。
つまり、昔の家みたいに
「これ本当にエアコン効いていますか?」
みたいな状況をなくすためですね。
で、この2つの相乗効果によって
家の中全体に空気が行き届きやすくし、
どこにいても
それほど温度差がない住まいをつくる上げる
という感じなのですが、
この素晴らしい機能を
殺してしまうのが実は廊下です。
廊下へと通じるドアは、
締め切ってしまいやすいからです。
つまり、そこで空気の流れを
断ち切ってしまうというわけですね。
たとえ、ドアの下から多少は空気が
流れるようになっているとはいえ、です。
また、
廊下と同じような役割を果たすのが「階段」です。
リビング階段が主流となった現在は、
冷暖房の効果が及びにくい2階の廊下から
冷やりとした空気が
階段を通じて流れてきますからね。
そんなわけで廊下もなくした方がいいし、
階段もなくしたほうがいいと
思っている次第であります。
つまり、階段と廊下が
必ずといっていいほどセットで出来る
2階建てではなく
平屋にした方がいいということですね。
そうすればコストも安くなるし、
体積も小さくなり、
冷暖房効果がもっと良くなりますしね。
✓みんなが大好きなアイデア
そして、
廊下によって低下するもう1つの機能が
「収納力」です。
つまり、収納を通り抜けたいがために
収納の中に通路をつくってしまうことが
よくないということですね。
例えば、3帖のウォークインクローゼットは
縦が2.6mで横が1.69mなので、
ここには棚1段あたり
約5.5m分の物を置くことが出来るのですが、
このクローゼットを通り抜けるようにした瞬間、
実は置ける物の量が半分まで低下してしまいます。
3帖のうち1.5帖は
通路として確保しないといけないからです。
結果、収納をたくさんつくったはずなのに、
いざ荷物を置いてみると、
思っていた以上に置けなかった・・
という最悪な状況が待っているというわけです。
その上、ドアも1つ余分に必要になるし
スイッチも1つ余分に必要になるので、
その分コストが上がっていますしね。
いかがでしたか。
たった廊下1つの考えだけで、
家の機能性もコストも
ずいぶんと変わるということが
お分かりいただけたのではないでしょうか。
ということで、
「なんとなく2階建てにすること」と
「闇雲に通り抜け動線をつくること」
この2つには注意しながら
家づくりをしていただけたらと思います。
広島市、廿日市市で注文住宅をご検討の方は、
私たち住研社にご相談ください。
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