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図面の正しい見方.2(周囲環境編)
図面の正しい見方(周囲環境編)
2023.10.13

注文住宅の間取りを考える時、

動線や広さばかりに気を取られがちになるのですが、

周囲の環境も同時に考えなければいけません。

 

というのも、

砂漠の真ん中にポツンと家を建てるわけじゃなく、

基本的に家に囲まれた環境の中で

家を建てるからです。

 

つまり、家はその土地が持つ環境、

言い換えるなら近隣との兼ね合いを考えながら

間取りを考えるべきだということなのですが、

これを怠ってしまうと、

暮らし面や金銭面において

なんらかの支障が生じることになります。

 

こんにちは。

住研社の岡崎です。

 

南向きの土地外観写真

 

例えば、南向きの土地では

出来るだけ全ての部屋を

南向きでつくるのが一般的ですが、

ここで考えて欲しいのが、

その家で実際暮らした場合

どんな風にして暮らしそうなのかです。

 

まず、リビングは

道を行き交う周囲の人たちから

丸見えになってしまうため、

それを防御するためにカーテンが必需品となります。

結果、リビングはまだしも

奥の方に配置されるキッチンには

ほとんど光が届かないため、

日中ずっと照明なしではいられないキッチンが

出来上がってしまいます。

 

カーテン閉めたリビング

 

また、リビングから続くウッドデッキも、

道路を行き交う人たちから

常に丸見えの状態となりますが、

さて、こんな場所で落ち着いて

バーベキューが楽しめるでしょうか。

リクライニングチェアーに座って

ひなたぼっこが出来るでしょうか。

子供たちはまだしも、

自分たちも水着になってプールが出来るでしょうか。

 

このように南向きの土地に建つ家の多くは、

プライバシー性が低くなってしまうのですが、

それと同時に防犯面も悪くなってしまいます。

 

1つ目の理由が、窓を見ただけで

間取りがほぼ完璧に分かってしまうから。

そしてもう1つの理由が、

夜、電気がついているかいないかで、

どこに誰がいるのかまで分かってしまうからです。

 

そんなわけで、

南向きの土地でこのような設計をしてしまった場合、

外構工事に想定外のコストをかけて、

これらを緩和するという方法を

取らざるを得なくなります。

目隠し、植栽、塀を強固につくることによって。

 

それゆえ、計画した予算から

大幅にはみ出ないようにするためにも、

また、より暮らしやすい住まいをつくるためにも

そもそも環境を配慮しながら間取りを考えるべきだ、

というわけなのです。

 

日当たりが悪い土地なのに?

 

そして、

この南向きにリビングをつくるという当たり前は、

日当たりが悪い土地でも

最悪の状況を引き起こします。

南向きに窓をつくっても

前に建つ家によって光が遮断され

窓から充分な光が入ってこないからです。

 

さらに、この家は

前に建つ家の裏側を見ながら

毎日過ごすことになるため、

違う意味でカーテンが必需品となります。

なんせ、勝手口やゴミ、

給湯器や室外機や汚れた壁を見ながら

過ごさないといけなくなりますからね。

 

それゆえ、どう考えても日当たりが悪い土地では、

前に建つ家に隣接した場所に

陽光を採り込みたいリビングなどを

配置すべきではないということです。

 

北間口の土地の平屋外観

 

でも現実は、常識に囚われるあまり

そして動線や広さばかりに気を取られるあまり、

こんな状況になってしまっている家が

たくさんあります。

 

なので、家の間取りを見る時は、

その周りの環境を想像しつつ

実際その家の中に立ったつもりで、

周りから自分の家がどう見えるのかまで

俯瞰しながら見るようにしていただけたらと

思います。

 

これが出来れば、間取りに対する考え方が

少し違ってくるはずですから。 

ぜひ参考にしてください。

 

広島市、廿日市市で注文住宅をご検討の方は、

私たち住研社にご相談ください。

 

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